院長からひとこと

今、ウクライナで戦争が起こっています。多くの尊い人命が失われ悲惨な現実がメディアから配信されています。道理では、あってはいけない戦争ですが実際にこれが現実です。人間社会は矛盾に満ちています。戦争が起これば、軍事産業は儲かります。資源を支配している国や企業も同様です。こうしたことは、身近な我々の生活にも落とし込んで考える必要があると思います。
一般社会において、対立が起こらなければ弁護士は仕事にならないですし、病気がなければ医者は儲かりません。そうした立場で、生計を立てている人間は、どの様な倫理観をもって生きるべきなのでしょうか。我々、歯科医療に携わる者も考えるべき良い機会だと感じています。歯を痛くなるまで放置する人、歯周病の進行を気づかず放置してくれる人。そうした不幸の上に成り立つ商売であってはならないと思うのです。20年予防に取り組み殆ど治療が発生しない医療機関を創り上げられたことは自他共にwin-winの関係で仕事ができ、そうした命題に答えられる気がします。我々のオフィスにおいてはそうではないですが、多くの歯科医院において未だに残念な状況です。繰り返しになりますが、武器で儲けるのと、歯を削り何かを埋めることやインプラントで儲けることは、武器を売って儲けるのと同じだと思うのです。そうした他社との差別化は現時点でも充分に顧客に主張できることだと思います。
企業には理念が必要で、その現実には時間がかかります。過去の事業の延長線上にあるべきビジョンと新たな提案が今後も必要です。業界のリーダーとして社会に提案できることを模索しています。皆様もより良いアイデアを創造して下さい。そして、より良い未来を共に作り上げてまいりましょう。